よく電気計算の問題で白熱灯などの電球を使い、電力[W]から抵抗値[Ω]を求めるような問題がありますけど俺はこの問題は間違っていると思う。(問題にある程度の表記がある場合は別)
白熱灯のフィラメントは大半、タングステンという物質でできています。
タングステンというのは電気をかけると「静特性」という特性に基づいて抵抗が変化する。
この「静特性」というのは何かというと、電球の場合はタングステンに電気を流すとジュール熱が発生する、そのジュール熱が光となるわけだがこのままだとフィラメントが焼き切れてしまう、そこでタングステンの性質としてタングステン自身の温度が上がると、温度に従い抵抗値も上がるという性質である。
なので、電流を流したとき(ジュール熱が発生し発熱したとき)の抵抗値と回路を接続していないときの抵抗は違うのである。
そこで実際に測定してみた。(2006/7/31 22:33 22℃ 約60% 使用DMM・MXD-4660A)
電球はNational 40W形 表記電圧 100V 電力は 36Wである。
実測値の抵抗は平均19.14Ω

この電球が100V 36Wであるので、それに基づいて抵抗を計算してみる
P/E=I より 36/100=0.36
E/I=R より 100/0.36=277.7777…≒277.78
答 約277.78Ω

実測値の約14.5倍ですね。
タングステンの性質は書物で学んだことなんですけど実際に測定したのは、ほぼ初めてです。
問題を出すときは気をつけてください(笑)
それでは(*^ー゚)/~~~