誰もが勘違いをしていた。
重大な勘違いをしていた。
その勘違いは彼に容赦なく襲い掛かった。


・・・そう、「手持ち用ロケット花火」ではなかったことだ。
火が火薬に引火したとたん、彼にものすごい火花が舞い散った。
そして、彼の上着に丸い穴を開けてしまったのである。
そして追い討ちをかけるかのようなまさかの
「パンッ!!」


これは、ある夏の日に行われた決死の計画のドラマである。