昨日は家帰ってから眠くって眠くって22時に携帯持ったまま寝てしまいました。
そして案の定2時ぐらいにおきましたメールくれた方、電話くれた方すみません。夜中なので昼間に返信します。


年賀状が届いたらしいのでネタばらしをと。


〜感光基板でのオリジナル年賀状の作り方から発送まで〜


今回は
・前から基板を作れることは知っていたけど廃液の処理の方法やこんなにも
 手軽に作れることを昨年実践して知りその当時から考案があったから。
・作るのが普通に楽しいから(笑)
・年々、とどく年賀状がインパクトの強い傾向になって居るので対抗策として。
なのでやります。


欠点として
・年賀状の下にあるお年玉が無い。
・単価が高い。
ぐらいです。
年賀状=お年玉付き
が定着の私にはとても前者に悩みましたが今回は割愛させていただきました。
それも年賀状には書きました。


三枚作ります。
手紙(第一種郵便物)として届くかもしれない、年賀状と大きさをそろえたいので規定以内の
100*150*1 ガラスエポキシ基板(これは別に何でもいい) Sunhayato製 43K を選択、使用。


これを基準としての用意する物は
・感光基板(Sunhayato 43K を三枚)
エッチング液 200mL (Sunhayato)
・現像剤(Sunhayato DP-10)
・PKクランプ (Sunhayato)
・温度計(ガラス製の棒がいい)*2
・紫外線ランプ(当方はネイル用のものを使用)
・侵食されない大き目の容器 *4
・お湯 (2ℓぐらい欲しいかも)
・現像する印刷したOHPフィルム
・割り箸
一部写真

やります。



容器に現像剤を投入。塩みたいな感じ。



これにぬるま湯(30度以下)を200mL混ぜる。溶かした時点では透明です。



温度を25〜30℃に収めるので湯銭をします。容器はぺヤング 超大盛りやきそば。
(見えないけど)左が現像液。右がお湯。これで湯煎します。



感光基板の上にフィルムを置き
・なるべく指紋、ホコリをつけないこと
・すばやく行なうこと。
位置を合わせクランプで密着。緑の面(感光剤がついてる方)が上



露光します。この機械だと5分ぐらいがいいかも。
なんか新感光剤は露光時間が難しいらしいけどこれしかやったことは無いけど購入してから
冷蔵庫で保存し、一ヶ月以内に使用するのがいいかも。



上記の通り、5分待ちます。その間にエッチング液を用意します。
今回は普通のタッパ(ポリプロピレン)の方が熱伝導がいいのでこれに入れました。



お湯は入れません。湯煎します。40〜45℃。
温度が高いほど反応が早くなります。別に常温でもOK。ただし50℃以上にはしないこと。
新品は透き通った茶褐色。



5分経過で露光完成。
フィルムが黒だった部分はそのまま光った緑に。透明の部分は金色っぽく。
これを見るとムラがあります。まぁ、問題なしとしましょう。


現像します。さっきの基板を現像液へ。
金色っぽい部分は落ち現像液は青っぽくなります。
通常は1,2分で完了。
×写真欠陥×

現像終了後の基板。フィルムが透明だったところの感光剤が落ち銅が露出します。



これをエッチング液にいれエッチングします。
緑の部分はエッチングに耐えられるのでそのまま。
銅が露出した部分はエッチング液で酸化され溶けます。
温度を保ち割り箸で液を循環させるといいです。5〜6分ぐらいで。二枚以降から時間が延びます。
そしてエッチング液は黒くなります。服等につくと落ちません、新聞紙引いたほうがいいかも。



エッチング終了。液は極力拭いてとります。
銅が溶け込んだエッチング液は廃液処理対象です。有害です。


この後はもうエッチングしないので基板の感光剤を落とします。
アルコールでもたわしでも。
私はこれをそのまま再露光、現像剤につけて全て落としました。
後はサビ止めのフラックスをすぐに塗ります。


これを繰り返し。完成! 

なお、現像するフィルムをパターンにし反転して印刷すれば(電子)基板の作り方になります。




目の部分は半田を盛りました。


周りのぼわぼわはフラックスです。
このあと後、基板のカット面のざらつき、角が気になったのでリューターで整えました。
別に紙やすりでいけます。無かっただけです。



発送します。
住所は年賀状と同じように表面にマジックで書きました。
シャーペン、ボールペンはかけません。年賀の場合は切手の下に「年賀」と赤で書きます。
このときの切手ですが。90円切手で平気みたいです。
(実物を持って郵便局での話 重さも測ってくれたらしい。)
切手は普通に貼れました。特別にボンドとか要らなかったです。


正確には第一種郵便物の「手紙」の定形郵便物
(X=140〜235 Y=90〜120 Z≦10[mm] 50g以下)
値段で言う定形郵便物 50gまでの90円に当てはまるらしいです。



普通にポストに入れて発送。
投函が遅れてしまったのですが1/3には届いた(市内)らしく良かったです。



〜失敗談と廃液処理〜


本当はフィルムを二つ作り、感光剤・銅・基板本体で三色に分ける予定でした。


右のフィルムで露光→現像→エッチングしたあと左のフィルムで再露光することにより
こうなります。


残念ながらフラックス塗ったら溶けました(涙)
よって半田を・・・
これがすごく心残り。フラックスじゃなくて油塗ればよかったのかな?半田付けするわけじゃなかったし。


廃液処理は現像液は袋、エッチング液は付属書類に従って処理します。
または処理を依頼しましょう。


現像液は同量の酢をいれ中和します。500mLの穀物酢が百均であったのでそれを使いました。(二回分)
ちいさいポリタンクなどにいれ一晩置いとくと溶けた現像剤がぽつぽつと見えるようになります。
それを濾して液体は下水に、濾した物は不燃物で捨てます。
×写真欠陥×


エッチング液は付属処理剤とセメントを用いて処理します。
処理剤A(鉄)を入れます。
発熱します、60〜70℃くらい。軍手が必要です。もみます。
そうすると下のほうに溶かした銅が出てきます。



処理剤B(生石灰)を入れます。
玉になるので手でほぐします。
これも発熱するので軍手を使いましょう。
緑っぽくなります。
×写真欠陥×


時間を置くか翌日以降の作業です。セメントを200g程度いれ混ぜ、不燃物で捨てます。



不燃物は地方に基づき処分します。
エッチング液の容器も同様です、処理しないまま下水に流すのはやめましょう。


長くなりました。以上です。
この文章により行い発生した被害、損害、致命傷などには当方は一切責任を負いません。
手助け程度に、少しでもお役に立てば幸いです。